蠢蝦螽蟷昆蟲記

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甲斐の奇跡

 卒論発表会終了記念.
I藤,F沢,Y本,K子を引き連れて甲斐の国へと向かう.目的はチュウブオオオサムシ.学生生活終了までにオサ掘りの極意を後輩に教えるのにも丁度良い採集地である.

 N崎IC近くのポイントはありきたりなので,今回は低い標高かつ良好な山林が残っているエリアまで向かうことに.採集地の風景としては,カラマツ林,アカマツ林に接した雑木林と言った感じ.
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戦闘開始.I藤,F沢,Y本が一斉に掘削開始.
チュウブオオオサは崖の深い所には入らない.表面近くに巨大な越冬窩を作ってそこに鎮座している.山梨県では今の時期崖が凍結している個所があるが,それが逆に好都合.「広く浅く」掘っていれば越冬窩は簡単に見つけることができる.
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チュウブオオオサムシ Carabus dehaanii punctatostriatus Bates, 1873.
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関東出身の人間は馴染みがないので何頭捕っても嬉しい.
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1時間程の成果.マルバネオサムシやシナノアオオサムシなども生息している.
 全員がオオオサを得たところで大きくポイントを変更.昔から手入れされているクヌギの雑木林だ.至る所に里山の象徴「山おやじ」が聳えていた.

 皆,コツを掴んだのか各自オオオサが居そうな崖を目指して散開.私はこの時点でオオオサはお腹いっぱいだったので,マイマイカブリを捕ろうと倒木を探す.枯れ沢に山おやじの立ち枯れが根元から倒れているのを発見.根の部分を足で押したところ倒木自体が沢に落下し一部が粉々に砕けた.相当腐食が進んだ材なのであろう.これはマイマイカブリには最高の材である.早速ピッケルで幹の一番太い所を一撃.簡単に二つに裂くことができた.

しかし,材の中には全く予想も出来ない様な虫が入っていたのだ.
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!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
えっ?えっ?えっ?えっ?オオクワ!!??
しかも超デカイ!!!!
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オオクワガタ Dorcus hopei binodulosus Waterhouse,1874.

 夢なら覚めないでくれ,と思う一方,私は無意識に大声をあげていたらしく,メンバーが駆け寄ってきた.当然のことながら,みなオサ掘りを行う気力が一気に失せたようだ.このオオクワガタは完全に新成虫.かなり大きな蛹室と巨大な食痕が確認できた.N崎市などでは放虫などが問題となっているが,今回訪れた場所はクワガタ屋が殆ど来ない所なので,完全純血の国産オオクワガタで間違いない.台場クヌギも多数有り,削られた跡等も全く無かった.こういうポイントはいつまでも残って欲しいと思う.

 気を取り直して(私以外は取り直せていないが)またポイントを移動.最後にオオオサをかなり追加して帰路についた.

今回のタトウ
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チュウブオオオサムシ,シナノアオオサムシ
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マルバネオサムシ
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ヒメマイマイカブリ(山地型で脚が長くスマート)
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サイズは70mmオーバー・・・・・神様ありがとう!!
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by wriggle00 | 2013-02-16 16:30 | Carabidae