蠢蝦螽蟷昆蟲記

sawadaidae.exblog.jp

甲賀戦線 信楽の陣

3月15日
BANさんが新しい車を購入したということで,新車を泥まみれにするべくオサ掘りへ.
今回のフィールドは甲賀地方.特産種であるシガラキオサムシの討伐が真の目的だ.
関東に戻る前に抑えたかったムシだが,単独ではコスト的に厳しいのと,所詮はマヤサンだろうという考えからなかなか腰が上がらなかったので,またとない機会だった.
b0218371_21274543.jpg
シガラキのポイント選びは非常にシビアだということを聞いていたのだが,最初からType localityに行ってもつまらない.まずは適当に目星を付けた林道に入る.
土質は非常に良好.湿度も高く苔が多く生えた崖が多数ある.
b0218371_21273870.jpg
ヤマトオサムシ Carabus yamato Nakane, 1953
このポイントはヤマトばかり.朽木の樹皮下にアキタクロナガが多かったが,崖から出るのは全て本種だった.
b0218371_21273083.jpg
今回唯一のマイマイカブリ.私が掘り出したホンマイの中では間違いなく最小サイズ.
生体時でも30mm弱しかない(わかりやすく表現するとギガンと同じくらい).カタツムリが少なそうな雰囲気だったが,いくらなんでも小さすぎるので逆に嬉しい.
b0218371_21272532.jpg
一瞬ドキッとしたがこちらもヤマトオサムシ.


その後,早々と見切りをつけてポイントを変えつつ採集をするも,シガラキはかすりもしない.

仕方がないので新規開拓を諦めType locality周辺まで移動.
崖の品定め中に何組か同業者とすれ違ったが,皆ゴミムシ1匹捕れていない様子.やはり今年はマイマイ以外のオサムシが極端に少ない気がする.
b0218371_21271680.jpg
ケブカヒラタゴミムシ Rupa japonica Jedlicka, 1935
ここで唯一捕れたムシ.オサムシに目が眩んで無視してしまいそうだが,これでも近畿地方特産種.大阪府内では原名亜種の他に中国地方亜種も産するらしい.飛翔能力がないとのことだったので実際にエリトラを開いてみると後翅が完全に退化していた.形態が似通ったColpodes属の後翅を見たことはないが,そこで属を区別しているのだろうか.
崖から掘り出した訳ではなく,沢沿いの湿度が高い崖の落ち葉の下で複数個体が越冬していた.しかし,個体数を得るならピットホールが適していると思う.



日暮れ間近,最後に立ち寄った林道でようやくマヤサン系のオサムシが出たが,肝心の♂個体が1頭,♀6頭という結果・・・・
b0218371_21265801.jpg
♂個体.マヤサンにしか見えないが・・・
b0218371_21264931.jpg
同様に♀個体.
b0218371_21265853.jpg
こちらが今回のオサムシのゲニ.
マヤサンよりは細い感じがするが,若干短い気も.

分布域的にはシガラキのはずなのだが・・・


個体によっても多少の差はあると思うが判断するには微妙・・・もっと♂が捕れてりゃなぁ・・・・・・orz
b0218371_21264660.jpg
今回のわき役たち.


とりあえずシガラキオサムシ(仮)の討伐は成功ということで・・・(笑)

[PR]
by wriggle00 | 2014-03-29 21:13 | Carabidae