蠢蝦螽蟷昆蟲記

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カテゴリ:Carabidae( 32 )

隙間に潜む暗殺者

クチキゴミムシ Morion japonicum (Bates, 1883)

沖縄本島にて採集.

こちらもホソキボシアオと共にかなり好きなゴミムシ.
Catascopus程ではないがかなり素早い動きをする.常に物陰に隠れようとするシャイな子.
ゴミムシには珍しく横移動が可能.どの角度からでも樹皮下に入り込むことができる.
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全国的に珍しい種.朽木の奥深くに入っている訳ではなく,手で剥がせる程度の部分にいることが多い.
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前脚脛節の形状が素晴らしい.頭部も大きく顎の力も強い.樹皮下に棲む昆虫類にとっては脅威となるだろう.
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今回の生息環境はジュウジエグリゴミムシが多数いる様なシイ類の立ち枯れ.根元付近のシロアリ営巣部に複数個体を発見.好白蟻性ではないにしろ何か関連はありそうな予感.重要な餌資源になっているのかも知れない.

匂いはクロカタビロ・ナガゴミとアトキリ系統の匂いを混ぜた感じ.良い匂い.
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by wriggle00 | 2015-05-15 18:25 | Carabidae

芒と共に生ける者

私の最も好きなゴミムシであるホソキボシアオゴミムシの生態写真が撮れた.以前の記事にて多少は触れている虫だが,当時は捕獲するのに必死で生態写真を撮る暇など無かった.動きが恐ろしいほど速く捕獲には相当な困難を要する.
本種はススキ等の草本上及び周辺に生息し,成虫は主に鱗翅目の幼虫を捕食している.日中はススキの茎と葉の隙間や根元付近の隙間に身を隠している.夜間は捕食・配偶行動を盛んに行い,根元から葉先を往復するように移動しながら他株へと移動する.

本種を含むSubgenus Lissaucheniusが葉上生活に特化しているという訳ではなく,Subgenus Chlaenioctenusの中にも本種のような形態を持つ種がいるが,実際に生態を観察したわけではないので非常に気になるところ.タイ・ラオスでは本種と同様にススキを生息場所とする種を採集したことがあるので,東南アジア一帯にはかなりの種がいる模様.

台湾にはSubgenus Lissaucheniusに含まれるチュウジョウアオゴミムシ Chlaenius (Lissauchenius) chuji (Jedlicka, 1946)が生息しており,同様の生態を持つ.かつて我国のホソキボシアオゴミムシがチュウジョウアオゴミムシとされていた時代もある.台湾においてもホソキボシアオゴミムシが生息している可能性はあるので,是非とも調査をしたい.(Web上には台湾産のホソキボシアオゴミムシと思われる個体の写真があるのだが,符節・脛節の全てと腿節の一部が黒化していた.これは琉球産スジアオゴミムシ・コキベリアオゴミムシにも同じ色彩変異が見られる.)

ホソキボシアオゴミムシ Chlaenius (Lissauchenius) rufifemoratus (Macleay,1825)
沖縄本島にて.

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本種を採集するためにはビーティングネットの使用が最適.ススキの根元にビーティングネットを敷き,ススキを複数束ねてからかなり強い力で叩く.一撃で落とし,すぐさまネットを引き抜かなければ,ネットから直ぐに逃げてしまう.そのくらい高速なのである.夜間ならば徘徊している個体を素手で捕らえるとも可能.珍品とされているものの,採集法をマスターすればきっと何処でも捕れるに違いない.
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長い後脚を巧みに使い,細いススキの茎を高速移動する.他のアオゴミムシには絶対に出来ない芸当だ.
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ススキの葉中に潜り込んでいる個体.日中は大抵こうやって過ごしている.
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気になる匂いは他のアオゴミムシ類と変わらなかった.
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逆さまでも難なく歩行できる.捕食シーンを観察できなかったのは残念でならない.
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by wriggle00 | 2015-05-15 17:58 | Carabidae

湿原を統べる重騎士

 今回のターゲットは関東~東北に生息するオサムシ中で最高峰と言っても過言ではない『重騎士』.(筆者の勝手なイメージです)
良好な湿地帯の激減と採集圧により絶滅が危惧されている種である.
今年初のオサ掘りであるが,無謀にも本種の新規開拓を目標に4人の精鋭が集結した.

 メンバーはA森,S田(外道),K賀,筆者(沢田)である.
昨年度から良さそうな湿地帯・水田(谷戸)の情報を収集.連休を利用し決行に踏み切った.

 本種が生息する環境は長靴でも進軍が困難な環境が予想され,前日の天気予報も雨だったため胴長やレインコートは標準装備で挑む.

※尚,生息地の情報は県単位のレベルで控えさせて頂きます.また,現地での生態写真は携帯のみです.




11月28日
PM22:00…
 集合場所である駅に到着.すでに小雨がぱらついおり,この時点から雲行きが怪しい.
しかもA森の自家用車はなかなか現れない.クソ寒い中,小一時間ほど待つと霧の中からフロントライトの眩い光が.車内にはカーナビなど付いていないので,iPhoneを頼りに目的地まで赴く.早朝から発掘を開始したいがために集合時間を深夜にしたが,前日の仕事の疲れと車内の高すぎるテンションにより早くも疲弊.辛うじて山中に存在したコンビニの駐車場にて朝を待つ.夏季なら様々な昆虫が飛来してきそうな優良物件だったが,蛾一匹いなかった.

11月29日
AM5:00
 車体に当たる雨粒(大粒)により目が覚める.外気温は5℃.
このような劣悪な状況で採集をするのは学生時代ぶりである.それでも文句ひとつ言わないところが昆研生の良い所である.寒かろうが濡れようが目的はただ一つ.上下レインコート・汚ねぇ長靴・何が入っているのか良く分からないボトルを装着した奴らを見るコンビニ店員の目が忘れられない.

 しばらく車を走らせると地図上では小さな池沼が点在するエリアに着いた.マップの航空写真では良さそうな場所でも行ってみると微妙な環境が多かったので,現地の状況を見てから車を降りるという戦法をとる.1ヵ所目は谷戸にある休耕田.周りはスギ林だがオサムシの匂いがぷんぷんする.

 林内は倒木が無数にある.手鍬を入れると簡単に崩れてしまうほど腐食していた.
トウホククロナガオサムシやコクロナガオサムシが多数出現.立ち枯れや根返りにはマイマイカブリの姿も.この地域の亜種はコアオマイマイカブリとなる.
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コアオマイマイカブリ Carabus (Damaster) blaptoides babaianus Ishikawa, 1983
ミヤママイマイより色のバリエーションが若干豊富.
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今回の最大個体と最小個体.大型になるほど黒っぽくなるのはどの亜種も共通なのか.最大個体はK賀採集.
ミヤママイマイとの違いは前脚跗節裏面の細毛が発達している点だという.
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コアオマイマイの前脚跗節裏面の細毛.エゾマイマイやキタカブリと同様に密生している.

 “重騎士”が入りそうな材は数あれど,全くかすりもしない.湿地に生息するという情報と勘だけを頼りに次のポイントへ.次は沼と周辺に広がる湿地帯.アシやガマが生い茂る環境だ.水分を多く含んでいる材が多く,ここならば期待できるはず.

 材を割るとオオナガゴミムシ,ヨツボシゴミムシ,アオゴミムシのマンションが多数出現.肝心のオサムシはキタアオオサムシ,コアオマイマイが数頭.時刻は早くもPM14:00.やばい…やばいぞ……

 昼飯を買っていなかったことと,土砂降りの中湿地を這いずり周っていたため体力は限界.車中泊もよろしくなかった.とりあえず腹が満たせるものをとコンビニへ.下着まで浸水し汚水が滴るズボン・泥だらけのレインコート・腰に刺さった手鍬・・・とうとうコンビニ店員は私と目を合わせてくれなくなった.

 目星をつけていたエリアだっただけに悔しさが残るが,居ないものを捕ることは出来ない.大幅なポイント変更へ.
河川沿いや池の周辺の湿地を探すも,どれもパッとしなかった.せめてマイマイだけでも追加しようと最初のポイントに戻る.
 どうせなら反対側に行ってみようということで沼畔の道を走っていると…なにやら良さそうな環境が姿を現す.

 一見普通のハンノキ林なのだが,全体に苔が繁茂し,ミズバショウやミツガシワ・ワタスゲなどが自生.ハンノキに混じり,アカマツやコナラなどの雑木が生えるような環境だ.・・・・・灯台下暗しとはこのこと.車を止めてから10秒で総員が無言で散開.泥炭ドームの湿った大地を踏む音だけが林内に消えていく.

 私は先を急ごうと手前にある倒木は無視しどんどん先へ進む.後続のメンバーは各個,倒木や崖を掘り始めた.
開始3分後,A森の叫び声と共に2名の足音が声のする方に向かう.

「ぅぅううああああああああ!!!!よっしゃぁああああああ!!」

 なにやらレアな虫を捕ったらしい.A森は糞虫屋であるから.「冬季にしか得られない珍しい糞虫でも捕ったのだろう」とそのまま後にする.(本当は分かっていたが信じたくなかった.信じられなかった.)その後の私の戦績はというとマイマイ数頭とコクロナガ・・・・・・

 車に戻るとA森は座席を倒して爆睡.起きてただ一言「明日は捕れますよ」とだけ発した.


11月30日
 全て車中泊で乗り切ろうと思っていたが体力的に限界を迎えていたため,ネットカフェで一夜を過ごす.

昨日最後のポイントで生息は確認されたものの,どのような状態の材に居るのかが見当が付かない.A森曰く普通の立ち枯れ材に入っていたらしいが・・・とにかく昨日に引き続き湿地内を這いずり周る.

 この湿地は一見状態が良い様には見えるが,本来育成しないアカマツが侵入してきている所を見るとそう長くは持たないかもしれない.一番良くある倒木がハンノキ.次いでアカマツなので,ハンノキを優先的に攻めていた.この時点での成果はエチゴトックリゴミムシのみ.かなりいい虫だがそれどころではない.

AM10:30
 ここでS田(外道)の雄叫びが聞こえる.
この時ばかりは全力で現場に向かったが,木の可食部位はすべて削られた後だった.湿地に向かって倒れ,半分が水中に沈んだような倒木で奴を“2頭”も掘り出していた.このことから他のオサムシが入っているような材は好まないことが推察される.同じような条件の材を探すも,ついに見つけることは出来なかった.

PM13:30
 S田が採集してから誰も追加できない状況が続いていたが,昼食へと向かう.私とK賀以外が採集出来たので成果としては申し分がないのだが,憧れのオサムシを見せつけられ精神が崩壊しそうである.
 高速道路の渋滞が予想され,早めに帰る予定だったがもう1時間だけ採集することに.これが本当にラストチャンス.

 先ほどの場所は掘る場所がもうないので,誰も入っていない藪の中を彷徨うことに.カミキリの材採用に持ってきた鉈でノイバラやササを除去しながら進むが,目ぼしい材は全くない.ササ藪の向こうにも湿地があると予想していたのだが,目の前には沼が.もう先には進めそうもなく苔むしたアカマツが沼内へ倒れていたので,これを伝って水深を確認しようとした.

 足をかけると木の大半が崩れて沼へ落下.マダラクワガタが入りそうな赤枯れの材だったが,水面にコアオマイマイが泳いでいたため,回収.相当なマイマイマンションを期待し最後の晩餐にありつく.


 手鍬を入れた瞬間に材が砕け,大きな越冬窩が・・・

そこにはマイマイではなく夢にまで見たオサムシが鎮座していた.

咆哮を上げたのは言うまでもない.
K賀にも聞こえたようで,すぐに合流.2人で倒木の解体作業を行い,筆者3頭,K賀1頭を得ることが出来た.
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全員が捕れない事を常に想定していたとはいえ,まさか全員が採集出来るとは思わなかった.

※写真は今回の成果の総合計.

捕れて良かった・・・

【以下室内撮影】
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マークオサムシ Apotomopterus maacki aquatilis Bates,1883
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湿地帯で活動するからなのか体を浮かせるようなポーズを頻繁にとる.
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※苔は生息地のものではありません.上翅は漆黒ではなく薄い緑色が乗る.
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重厚な体型がたまらん・・・・・・・・・・・・
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K賀氏採集の奇形個体♀.マークオサムシの奇形は初めてお目にかかる.左上翅の点刻・条線が完全に失われている.


一時は夏に再訪してコップを埋めようかと思ったが,その必要は無くなった.
環境のポテンシャルを考えるとそれで良かったのかもしれない.改めてこの虫の生息できる環境の貴重さを実感した.

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by wriggle00 | 2014-12-15 18:48 | Carabidae

砂の化身

5月24日

仕事終わりに河川敷へ.
時刻は22時.翌日も仕事が控えているのだが,それでも捕りたい虫があった.

ゴミムシに興味がある者なら誰もが憧れる種だと思う.

過去にもこの虫に出会ったことはあるのだが,ダムの外灯に飛来した個体を得たのみだったので,活動期の個体をルッキングで得たいと思っていた.そんな時,後輩のM尾からこの種が大量に捕れる河川敷を発見したと連絡が入ったのだ.これは身を削ってでも行くしかない.

全国的にも絶滅が危ぶまれている種なので,ポイント情報の一切を非公開とする.

非常に綺麗な水質の河川に生息していると言われているが,このポイントにおける他の生物相構成は大河川の中流域といったところ.魚類ではカワムツ,アブラハヤ,トウヨシノボリ,ヤマトシマドジョウが見られ,カジカガエルが沢山いる感じ.私自身はヤマメやイワナなどがいる上流域の虫とばかり思っていたので意外であった.
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アオゴミムシ Chlaenius pallipes Gebler, 1823

ルッキングを開始すると,ゴミムシの個体数の多さに驚いた.アオゴミ,ヒメキベリ,ノグチアオが優占種であったが,クロヒゲアオやキベリアオ,ミズギワゴミムシの類も非常に多い.
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セアカヒラタゴミムシ  Dolichus halensis Schaller, 1783

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オオフタモンミズギワゴミムシ Bembidion bandotaro Morita, 1991
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ウスイロコミズギワゴミムシ Paratachys pallescens Bates, 1873
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キベリアオゴミムシ Chlaenius circumductus Morawitz, 1862

この日は気温が低く,ゴミムシの動きも活発とは言えない.目的の虫は熱帯に広く分布しているので,気温が高くないと活動できないのかもしれない.しかし,その直後・・・

他のゴミムシの3倍以上の速度で歩行する虫が草の影に隠れるのを目撃.ヘッドライトの出力を弱めてその箇所を照らすと・・・・
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カワラゴミムシ Omophron aequalis Morawitz,1863

初めて生息環境で見た感想は,とにかく素早い.一旦走り出してしまうと暗闇の中では再発見が困難なほど.本種が砂上に出てきたと思われる坑道が多数確認できたことから,かなりの個体数が生息しているようだ.
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個体によって斑紋は様々.♀個体の方が明るい色をしていることが多かった.
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その姿はまさに砂の化身.


トータルで2時間弱しかポイントに居れなかったが,満足できる個体数を確保できた.このポイントが開発されないことを心から願っている.

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by wriggle00 | 2014-05-26 20:06 | Carabidae

甲賀戦線 信楽の陣

3月15日
BANさんが新しい車を購入したということで,新車を泥まみれにするべくオサ掘りへ.
今回のフィールドは甲賀地方.特産種であるシガラキオサムシの討伐が真の目的だ.
関東に戻る前に抑えたかったムシだが,単独ではコスト的に厳しいのと,所詮はマヤサンだろうという考えからなかなか腰が上がらなかったので,またとない機会だった.
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シガラキのポイント選びは非常にシビアだということを聞いていたのだが,最初からType localityに行ってもつまらない.まずは適当に目星を付けた林道に入る.
土質は非常に良好.湿度も高く苔が多く生えた崖が多数ある.
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ヤマトオサムシ Carabus yamato Nakane, 1953
このポイントはヤマトばかり.朽木の樹皮下にアキタクロナガが多かったが,崖から出るのは全て本種だった.
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今回唯一のマイマイカブリ.私が掘り出したホンマイの中では間違いなく最小サイズ.
生体時でも30mm弱しかない(わかりやすく表現するとギガンと同じくらい).カタツムリが少なそうな雰囲気だったが,いくらなんでも小さすぎるので逆に嬉しい.
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一瞬ドキッとしたがこちらもヤマトオサムシ.


その後,早々と見切りをつけてポイントを変えつつ採集をするも,シガラキはかすりもしない.

仕方がないので新規開拓を諦めType locality周辺まで移動.
崖の品定め中に何組か同業者とすれ違ったが,皆ゴミムシ1匹捕れていない様子.やはり今年はマイマイ以外のオサムシが極端に少ない気がする.
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ケブカヒラタゴミムシ Rupa japonica Jedlicka, 1935
ここで唯一捕れたムシ.オサムシに目が眩んで無視してしまいそうだが,これでも近畿地方特産種.大阪府内では原名亜種の他に中国地方亜種も産するらしい.飛翔能力がないとのことだったので実際にエリトラを開いてみると後翅が完全に退化していた.形態が似通ったColpodes属の後翅を見たことはないが,そこで属を区別しているのだろうか.
崖から掘り出した訳ではなく,沢沿いの湿度が高い崖の落ち葉の下で複数個体が越冬していた.しかし,個体数を得るならピットホールが適していると思う.



日暮れ間近,最後に立ち寄った林道でようやくマヤサン系のオサムシが出たが,肝心の♂個体が1頭,♀6頭という結果・・・・
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♂個体.マヤサンにしか見えないが・・・
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同様に♀個体.
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こちらが今回のオサムシのゲニ.
マヤサンよりは細い感じがするが,若干短い気も.

分布域的にはシガラキのはずなのだが・・・


個体によっても多少の差はあると思うが判断するには微妙・・・もっと♂が捕れてりゃなぁ・・・・・・orz
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今回のわき役たち.


とりあえずシガラキオサムシ(仮)の討伐は成功ということで・・・(笑)

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by wriggle00 | 2014-03-29 21:13 | Carabidae

淡路マイマイ開拓

2月9日
4度に渡り淡路島へ行ったにも拘らず,マイマイカブリを拝めなかった.この失態を挽回するべく,5度目の淡路島へ単身で出撃.なんとしてでもマイマイを得るため,今回のターゲットはマイマイカブリのみ.(今までは何かの「副産物」で採集出来ればと思っていたのだが,その程度の覚悟では捕れない虫だと悟った.)

淡路島の山地は極度に乾燥が進んでいるため,山地における個体数はかなり少ないものと予測し,今回は池沼オンリーで掘ることにした.地図で入念にポイントを選定し,(交通費をケチって北淡のみに絞った)早朝4時に大阪を出発.7時には1か所目の沼に到着した.

1か所目ではマイマイが入りそうな木・崖は無数にあるものの,掘っても掘ってもゴミムシ1匹出てこない.
周りの環境からもカタツムリが多数生息しているとは言えず,数十分で移動.
これを繰り返し沼を転々と渡り歩く事態に.こうなってくると焦りが出始める.
序盤で不調なのは良くある事だが,今回は期待が高かった候補地で悉く惨敗.これでは早朝から出てきたというのにこれではまずい.


・・・






時刻は正午.




毒ビンにはまだ虫が1匹も入っていない.


そして早くも最後の候補地である沼・・・

周りの環境を見て落胆する.ここでは捕れない.




午前中を全て使って回った沼の数,10以上.それらの環境と大して変わらないからだ.
事前に見た地図上(航空写真)では大小様々な池沼が至る所にあり,どこでも捕れるだろうと思っていたのだが・・・

そこで,iPhoneで地形図を見てみると納得がいく情報が.北淡の池沼周辺は起伏がかなり激しく,池畔が直接山の斜面に繋がっていた.(山と山の間の谷に沼があるイメージ)私の思い描いていた環境は,池畔林にニセアカシアやハンノキが生えるような河川敷+湿地のような環境.なるほど,この地形・環境では理想の池畔林に出会えないわけだ.

午後13時を回ったところで前回行ったポイント(南淡)の環境と,今回選定したポイントの相違が理解できたのだった.



昼食を摂らぬまま,高速に乗り南淡方面へと急ぐ.念のためこちらのポイントも選定しておいてよかった・・・・・・・・・・
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1時間も費やし到着したのはこのような護岸された池.池畔林そのものは貧弱だが,周辺に流れる細流にはハンノキやバッコヤナギが自生し,河川林のような環境を作っている.とりあえず崖を掘ってみると,アオゴミムシ,ニセコガシラアオゴミムシなどがわらわらと降ってくる.やっと当たりのポイントを引いたようだ.
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池の近くにあった竹林を抜けると,カヤツリグサなどが生える湿地のような環境が出現.木の洞には大量のカタツムリも見られた.

しかし,マイマイの入りそうな崖も倒木も皆無である.ここまで来て坊主なのか・・・・・・・・・・・・・・



その怒りにも悲しみにも似た「やり場のない感情」を思わず傍にあったバッコヤナギにぶつけ,渾身の力を込めて幹を蹴った.
その衝撃で木の先端の部分枯れが粉砕され周囲に散らばる.

かつてウスバカミキリが穿孔していたのであろう.木くずが大量に舞い落ち,目の中にも入ってしまった.まさに泣きっ面にハチである.
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この木の先端が落下してきた.

経験上,蹴って砕け散るような材にマイマイが入っているとは思えない.


コンビニにでも行こうと荷物をまとめた.

今回の採集の出費は大きく,「これなら別のオサムシでも掘りに行けばよかった」と考えるほど気分はマイナス思考に傾いていた.





しかし!!!!!!












俯くと地面に散らばった先ほどの木片の一部が動いているのが目に入る.



何らかの生物が下いるのだろうか.



この大きさの木片を動かせるものがこの時期にいるとするなら・・・・・





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オオォォオヾ(゚д゚*三*゚∀゚*三*゚д゚)ノシオォォオオ!!!!!!

っしゃあああああ!!!!ついに捕ったった!!!!でけぇよ!!!!!!!やべえよ!!!!!wwww

・・・取り乱しました.





一言で言うと「凄い」.今までのマイマイカブリとは重量・力・迫力が桁外れである.福江島の最大個体と比べるとまだまだ小さいが63mmもある.私の手持ちのマイマイカブリの中では間違いなく最大個体となる.

高い位置の部分枯れ・・・全くのノーマークであった.もしや大型個体はそのような場所でしか越冬しないのか?

以降,自分の身長より高い位置にある朽ちた部分を徹底的に攻める.
3m程の位置なら登って枯れた部分を切り落とし,地面で解体作業を行った.





その結果,1♂,3♀を追加することができた.いずれも大型の個体である.(♀は全て60mmを超えている.)
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大型の♂個体.55mm
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躯部分の形状が素晴らしい♀個体.
先ほどの♀よりは小さいがそれでも60mmは確実に超えている.

採集出来る範囲のものは全て得ることが出来たため,周辺にある池をカーナビで調べて最後の悪あがきをすることにした.夕暮れが近いので追加する
にはこれがラストチャンスになる.

池に着いてみると,予想よりしょぼい環境だった.池畔林は無く,ノイバラが生い茂る草原があるだけ.ノイバラを掻き分けて突入するも,掘れる部分は何故か土が盛り上がったこの箇所しかなかった.
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極僅かな期待を膨らませ,ススキの根元を掘ってみる・・・・
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なんと,5頭×2の集団越冬が出現.
しかし,サイズを見てみると50mm程度の個体ばかり.土に入る個体はやはり小さいのか・・・?


これを最後にコンビニに直行,10時間分のカロリーを摂取し帰路に着いた.

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今回の最大個体.63mm ♀
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エリトラ側面のラインもそうだが,全体の色が濃い印象.
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最大♂.
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♀に対して♂はかなり細身である.脚部も長い.
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大阪市淀川産のコマイマイ(手持ち最大)との比較.
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身体の厚さが・・・・・・・・・


今回の総括

北淡は地形図を見ると起伏が激しく,池畔も直接山の斜面に繋がって池畔林(湿地)が発達しにくい場所であることが分かった.
このような土地であるので、周辺の水田は棚田が多い.
一方,南淡は周囲を標高の高い山に囲まれ,その山の麓から一帯が平野になっていた.

南部山系からの豊富な水により,麓には大型の池が多く,かつ池湖畔及び周辺の細流にはハンノキやバッコヤナギが自生し河川林のような環境を作っている.淡路島の山地は極度に乾燥が進んでいるため,山地における個体数はかなり少なく,このような環境に依存しているものと推察される.


ともあれ,今回の採集は非常に充実したものになった.やはり島のマイマイは面白い.
隠岐や屋久島,福江島の個体もいつか「掘り」で捕ってみたいものだ.


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by wriggle00 | 2014-02-23 15:13 | Carabidae

堀祭【淡路島編】

1月12日
堀祭2日目,早朝より一行は淡路島へと目指す.
皆の希望であるアワジヒメオサ,オオオサ,シコクヤコン,ヒトツメアオなどを採集するのが目的だが,私の心中では密かにまだ見ぬ淡路マイマイへの欲望が渦巻いていた・・・マイマイだけに.

淡路島への出撃は今回で4度目だが,この島のマイマイカブリは相当掘りづらいものだということを感づいており,他のオサムシの「ついで」では可能性が限りなく低いと予測.一通り目標が片付き次第,目を付けていたポイントに寄り道することを考えていた.

まずは手始めにS山にてアワジヒメオサ,オオオサを狙うことに.昨年の感じでは何の苦労もなく対面できると思っていたのだが・・・山の斜面は酷く乾燥状態にあり,昨年かなり捕れたエリアでも全くいないという事態が起こった.ヒメオサから苦戦するとは思っていなかった・・・思いたくなかった.
掘り続けながら,何とか沢沿いの湿気のある環境を見つけて全員が採集できたが,予想以上に時間を使ってしまった.ヤコンに至っては私が1頭掘り出したのみであった.(まぁ,ヤコンだから良いけど)
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オオオサムシ Carabus dehaanii Chaudoir, 1848
やはり淡路のオオオサは綺麗.他のメンバーが得た個体の中にはより鮮やかなブルーの個体がいて羨ましかった.
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アワジヒメオサムシ
Carabus japonicus awajiensis Imura, Dejima & Mizusawa, 1993
昨年の猛暑&乾燥で個体数が減ったのか,または何らかの環境的要因があったかは分からないが,個体数が減少したように感じた.同じように,今年はどこへ行ってもオサムシが少ない気がするが気のせいか・・・?

ひとまず淡路特産のオサムシが捕れたのでヒトツメアオの開拓に移動.開拓とはいっても前回得られた崖の近辺を見てみる程度だが.このポイント周辺は海岸林が発達しており,ウバメガシ,トベラ,カクレミノなどが多く生えている.メンバーが放尿中に見つけたこの昆虫も海岸林に多く生息する種である.
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オオキンカメムシ Eucorysses grandis Thunberg,1783
生きているときや死んだ直後は美しいのだが,しばらくするとラードのように油が出て残念な感じになる.ゲンゴロウ感覚で標本にした方が良いかもしれない.

適当に車を走らせていると,岩がゴロゴロしている草地に面した崖を発見.崖には木の根が剥き出しになった個所がいくつもあり,おまけに粘土質.ゴミムシに最適な優良物件だ.
手鍬を入れると早速オオクビボソゴミムシ,フタホシスジバネゴミムシ,オオスナハラゴミムシ,ムナビロアトボシアオゴミムシ,ニセコガシラアオゴミムシなどが顔を出す!いきなりリーチがかかった!!
※単一の種がわらわらと出てくる場合の「ノーマルリーチ」に対し,複数種の集団越冬が連続する「プレミアムリーチ」の方が上位種(仮)の出現確率が高い(どうでもいい情報なのでスルーしてください).
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オオヨツボシゴミムシ Dischissus mirandus Bates, 1873
オオヨツはなんといっても匂いが良い.この芳香だけで白飯が3合は食える.
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ヒトツメアオゴミムシ Chlaenius deliciolus Bates, 1873

予定通りオオヨツ,ヒトツメアオが捕れたので普通種の生態写真でも撮ろうと,私は皆が掘った後の崖を再度掘り始めた.まだ捕っていないムナビロアトボシを目当てに木の根の密集した部分を抉る.中はいい感じに空洞になっており,いかにもゴミムシの入っているような空間だ.

穴を広げていくと・・・なぜか空洞の中は白いカビのようなもので真っ白になっており内には明らかに初めて見る昆虫の姿が.
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!!!!!!!!????????

・・・なんだ?!こいつは・・・!!!
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最初はゴキブリかシロアリの類かと思ったのだが,どうやら半翅目のようだ.それもウンカかヨコバイ,ハゴロモの系統.しかし,体に対して長すぎる口吻を持っており,地下にいたことから直感的にヤバいものだと感じた.ベトナムではアリヅカウンカの類が朽木内に居たのを目にした経験があるが,淡路島にそんなものがいるとは考えられない・・・ってヤバい!!!!潜ってく!!!!!!

とりあえず1頭は無事に確保したので,さらなる追加を求めて掘削を再開.もはやこの時,オサゴミのことはすっかり頭から消えていた.さらに3~4頭を捕獲するうちに,地表面から丁度25~40㎝の間に多く生息していることが分かってきた.
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掘っているとこのように「白い空間」が目印になるので,傷つけることなく確保できた.
この白い空間の正体だが,こいつが時折する動きによって作り上げられていたことを知る.確保する前に個体を観察していると,腹部を地面にこすりつけるように左右にふりふり.まるで「カゲロウ」のようだ.この動きによって蝋物質が腹部から外れ,白い糸に包まれた住処を作り上げていたのだった.



そして・・・


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A森が掘り出したこいつの真の姿.
そう,白いカビのような物質は腹部から分泌している蝋物質だったのだ.この蝋物質は非常に外れやすく,恐らく今までの個体は手鍬で掘る動作の振動で落ちたか,その振動で自身が激しい動きをしたために外れたのだろう.

そしてここで新たな疑問が.散々この崖を掘ってきたわけだが,その間何頭ものムカデやゴミムシに遭遇した.
にも拘らず何故このウンカ達は土中の広い空間をできていたのだろう?
私に考えられる可能性としては・・・この蝋物質の忌避効果ではないかと思われるが,謎は深まるばかりである.非常に興味深い.


その後,忘れかけていたマイマイカブリの捜索にまたもや大移動.
沈んでいく夕日の中,淡路マイマイはA森の手にだけ握られていた......

ヒシウンカで全ての運を使い果たしていたようだ.






後日,A森が即行で農大に持って行ってくれた.三田さんから林先生に連絡が行き,本種は
ヒシウンカ科の若虫と判明.国内では殆ど情報がないということだったので,A森に生きたまま持って帰ってもらって正解だった.

しかし,ヒシウンカとは・・・

あいつらの幼虫が土壌性だなんて・・・
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by wriggle00 | 2014-02-13 23:01 | Carabidae

掘祭【葛城・金剛編】

1月11日

待ちに待った3連休2か月ほど前から計画を立てていた近畿でのオサ掘りが実現した.大学を卒業してからは単独での採集が多く,ましてや大学時代の戦友達と手鍬を交えることも少なくなってしまっていた.私が大阪にいる期間も残り少ないので,どうせなら皆を呼んでしまおうというのが企画の発端.

11日,早朝,梅田駅に懐かしい顔ぶれが.今回参加したのはS田(外道の方),T盤,M岡,A森(こいつとは頻繁に採集してるので懐かしくない).尚,T盤については遅れるという連絡があったため,採集地である大和葛城山の最寄り駅に集合というペナルティを科した.移動中の車内は外道チョイスのアニソンが鳴り響く.

9時半,現地に到着.ロープウェイで天界へと赴く.学生時代なら金がないので間違いなく自力で登ったものだが,社会人は時は金なり.文明の利器は惜しみなく使う(メンバーの大半が車に財布を忘れたため全て外道が支払った).方舟を降りると予想外の事態.
一面の雪化粧である.
大阪近辺だから積雪はまずないと舐め腐っていたため,いろんな意味で開幕から足元を掬われた.

雪がなんぼのもんじゃーい!!と一同は崖に向かって突撃!交戦状態に入る!!
手鍬が弾かれようがお構いなし.凍結している際は表層を軽く削っていればオサムシの
越冬窩はすぐ見つかる.出てくるオサムシで一番多かったのはやはりオオクロナガ.常に周囲はこいつの匂いが漂っていた.
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オオクロナガオサムシ
 Carabus kumagaii kumagaii
Kimura et Komiya, 1974

もうクロナガでも楽しい.やはり「捕りニケーション」は大切である.
オオクロナガはもはやどこにでも入っている様子.いい加減鬱陶しくなってきたため,苔が生えているような水分が十分にある崖を探す.苔が生えている崖はかなりカチカチに凍結しているため,予想以上に苦戦を強いられた.それでも皆黙々とオサムシを追加している.流石は農大昆研.私は学生時代に戻ったようで,終始懐かしさで一杯だった.
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イワワキオサムシ Carabus iwawakianus Nakane, 1953
今回の感じだとそこまで個体数は多くない印象.掘り出した時に裏返っているとドウキョウに見えて若干イラつくが良いムシ.初めは小さいドウキョウか,ミナミヤマトの大型個体かと思った.
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迷った時はゲニを見れば一目瞭然.

オサムシを崖から掘り出すと必ず斜面側に頭を向けているが,何か理由があるのだろうか.潜り込む際は頭から入るはずなので,越冬窩内でわざわ方向転換をするのは興味深い.
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オオオサムシ Carabus dehaanii Chaudoir, 1848
ここではオオクロナガに次いで大型の種.しかしゲニは並サイズ.オオオサはチュウブか淡路の個体が美しくて好きだ.福江島の個体も欲しいところ.
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アキタクロナガオサムシ
Apotomopterus porrecticollis porrecticollis Bates,1883
関東地方
の河川敷などでは朽木で捕れるイメージが強いが,今回は崖から得られた.個体変異だとは思うが関西のアキクロはマイマイと同じで黒っぽい印象(関西の個体は数を持っていないので根拠はない)

ドウキョウ狙いでひたすらカチカチの苔を掘削していると,小型のオサムシがぽつぽつ捕れはじめた.ヤマトオサムシの亜種,ミナミヤマトオサムシである.捕れ方がシズオカ狙い時のルイス,またはチュウブオオオサのマルバネに似ている.
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ミナミヤマトオサムシ 【通常色】
Carabus (Ohomopterus) yamato kinkimontanus Imura & Mizusawa, 2002
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ミナミヤマトオサムシ 【暗緑色型】
C.yamato kinkimontanus Imura & Mizusawa, 2002
小型のたくさん出るオサムシは大抵レアカラーが存在しており,それを集めるのも楽しい.エサキでも緑とか青が出る位なので,本種も色彩のバリエーションが多そうだ.ちなみにオサムシ図鑑をまだ買えてないのでさっさと入手したい.

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次に目を付けたのは写真のようなササが生えている崖.根をつたって多数のオサムシが越冬することだろう.絡み合っている地下茎を揺するとミナミヤマトに混じって中型のオサムシが「ポトッ」と土の上に落ちた.
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これは・・・奴か?
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間違いない.メインターゲットを達成!
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ドウキョウオサムシ 【黒色型】 Carabus uenoi Ishikawa, 1960

今回捕った個体は全てゲニを抜いて確認したのだが,赤いタイプも出るんですね.ドウキョウは黒い個体しかいないと思っていたので驚いた.赤い個体は適当にドウキョウの色変わりか他のなにがしかのオサムシだと思い込んでおり,ゲニを出した時に驚愕した.
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ドウキョウオサムシ 【赤褐色型】 C.uenoi Ishikawa, 1960
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右:イワワキ,左:ドウキョウ
どんだけデカいんだよ・・・・

皆がドウキョウを仕留めた辺りで採集を切り上げる.最後に倒木からホンマイマイを追加して帰路に着いた.
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ホンマイマイカブリ
Carabus (Damaster) blaptoides Kollar, 1836

葛城・金剛のオサムシはこれで全種かな・・・?・・1種足りない?ああ,ヤコンね・・・

淡路島編につづく・・・・

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by wriggle00 | 2014-02-01 22:54 | Carabidae

茨城マイマイ開拓

3月10日
 引越し準備と挨拶回りを兼ねて栃木へ帰省していた.(採集もしましたが)
県内の主なマイマイは北部山地以外は殆ど片付いたので,新規開拓として茨城県の常陸大宮にマイマイ採集へ.那珂川は採集済みなので,今回は久慈川へ行ってきた.

 結果としては,かなり個体数が多い「多産地」だった.驚いたのは個体のバリエーションがかなり豊富だったこと.真っ黒な個体もいれば非常に美しい紫~緑色もいて面白いポイントだった.ゴミムシ的にも当たりで,ヨツボシマンションは当たり前,チビアオやオオヨツボシ,クビナガヨツボシ,イグチケブカ,チョウセンゴモクなども普通に生息していた.マイマイは300頭以上が出てきたが,綺麗な個体だけ50頭程持ち帰った.

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整理中の採集品
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今回得られた一番美しい個体
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美しい緑色を帯びているが,乾燥すると濃い紫に変化するパターンか・・・
これでしばらく栃木・茨木での採集はお預けだ.

3月13日
タトウを整理していたら伊豆大島のマイマイが出てきた.採集した時は普通サイズだと思っていたのだが,測ってみると55mmあった.
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流石は大島マイマイ
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栃木南部のマイマイとの比較(栃木ではかなり大きな個体)
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by wriggle00 | 2013-03-14 11:53 | Carabidae

ゴミムシ写真

3月3日の採集で得られたゴミムシの写真.
ヨツモンカタキバゴミムシ Badister pictus Bates, 1873.
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セグロマメゴモクムシ Stenolophus connotatus Bates, 1873.
灯火に良く来る種だが,掘りで出したのは初めてだった.
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ヒメホソクビゴミムシ Brachinus incomptus Bates, 1873
コホソクビゴミムシに似ているが前胸背板が短いなどで区別できる.生息環境もコホソクビは渓流などを好むが,本種は山間の水田付近の水が出しているような土手などを好む印象がある.
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by wriggle00 | 2013-03-06 16:30 | Carabidae