蠢蝦螽蟷昆蟲記

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走馬灯

 テスト週間.明日さえ乗り切ればなんとかなる.
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アオオサムシが一番かっこよく思えてきた.
最近ゴミムシ・オサムシばかりだったので,カミキリ写真を少し.春が恋しい.
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マツダクスベニカミキリ
Pyrestes yaeyamensis Hayashi, 1972.
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ムネモンウスアオカミキリ
Pareutetrapha magnifica caeruleithoracica Takakuwa,1984.
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ヤエヤマヒオドシハナカミキリ
Paranaspia yayeyamensis Hayashi et Yokoyama,1974.
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by wriggle00 | 2013-01-30 19:51 | Diary

日々

 卒論と期末試験が重なると言う地獄.自業自得である.両方が終わったらオサ掘りや材採集に出かけたい.今年捕ったマイマイカブリで特に美しい2個体.
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市貝町産.前胸は緑色だが頭部が青い.エリトラにも緑色が乗りお気に入りの個体.
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那須塩原市産.頭部の深い青が美しい個体.

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by wriggle00 | 2013-01-28 12:26 | Diary

牡蠣

藤沢が昆研に牡蠣を持ってきてくれた.
普段貧乏飯ばかり食べている学生にとっては非常にありがたい贈り物である.
小さいオーブンでちまちま焼いていたので完食するまでに4時間程かかった.
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焼けるまで15分ほどかかるので次の焼き上がりまで非常に焦れったい.
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牡蠣内部に入っていたピンノ

 マイマイカブリの飼育を開始.ミヤママイマイ(栃木)とホンマイマイ(高知)を交雑させようと思う.どんな個体ができるのか楽しみである.
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雄親.できるだけ発色が良い個体を選んだ.
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雌親.高知産上森採集.交尾を確認後,カタツムリを2匹たいらげたので予想以上に簡単にいきそうだ.暇になるまでは基本放置プレイ.

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by wriggle00 | 2013-01-23 13:29 | Diary

ゴミムシ写真

美麗種2種をディフューザーを着けて撮り直し.
生態写真風に苔を敷いた.
※クリックで拡大されます.

オオサカアオゴミムシ
Chlaenius (Callistoides) pericallus Redtenbacher,1867.

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ツヤキベリアオゴミムシ
Chlaenius spoliatus motschulskyi Andrewes, 1927.
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美しすぎる.
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by wriggle00 | 2013-01-21 17:29 | Carabidae

池沼の激戦(前編)

1月19日
 テストと卒論提出日まで2週間を切った.アホな私もそろそろ危機感を覚える時期になった.普通の学生ならこんな時期にオサ掘りなんぞに出かける余裕はないはずなのだが,甘い誘惑を断ち切れなかった糞野郎が1名ほど存在する.
 さて,今回は昆研OB社会人虫屋の3名(S藤さん, Y口,M岡)で湿地帯のゴミムシをしばこうということになった.早朝に集合し,狙いのポイントに向かう.一応狙いはオオサカアオ.
私の中ではオオサカアオよりも欲しいゴミムシが頭にあったので,両種をいっぺんに倒せるようなポイントを選定した.
 まず1ヵ所目,沼を中心に水田が広がっているポイント.オオサカアオは水田または湿地に面した硬い粘土質の崖を好む.水田近くの崖はサラサラしていて不適切だった.沼の中へ入り,泥が堆積し,ひびが入ったような部分を掘るとミイデラゴミムシマンションが出現.ミイデラマンションはオオサカアオが一緒に入っている可能性があるため慎重に掘削を進めると,予想通りオオサカアオが得られた.同様の環境でコキベリアオゴミムシ,ヒメキベリアオゴミムシ,アトワアオゴミムシなども得られる.
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1ヵ所目の沼.
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オオサカアオゴミムシ Chlaenius pericallus
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崖からはエサキオサムシも得られた

 1ヵ所目では私だけしか捕れず,個体数もあまり多くなかったので次のポイントに移動した.そのポイントも1ヵ所目と同様に沼であるが,規模が大きくアシ原,草原,森林と,多くの環境要素が盛り込まれたようなポイントである.
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森林部ではオオゴミムシやルイスオオゴミムシ,アカオサ(モドキ)が得られた
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オオゴミムシ Lesticus magnus
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ルイスオオゴミムシ Trigonotoma lewisii
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アオオサムシ Carabus insulicola insulicola

 森林部を抜けると沼地が広がり水際の土や倒木などを崩す.大きなタブノキの倒木からはマイマイカブリ(ボウソウマイマイ)が得られた.
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ボウソウマイマイ Damaster blaptoides oxuroides 大型で黒々している.非常にかっこいい.尾端の発達は悪いものの,全体的にホンマイマイに近い体系をしている.関東のヒメマイマイと比べても大分大きい.
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渋い光沢.

 ボウソウマイマイが捕れた時点で日が傾き始めていたので,また移動することに.
後編へ続く.
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by wriggle00 | 2013-01-20 10:17 | Carabidae

池沼の激戦(後編)

 1月19日
 ボウソウマイマイを手にした一行だったが,肝心のゴミムシの種数が一向に上がらず焦っていた.2ヵ所目の沼も外し,最後のポイントへ向かう.この沼は2か所目の沼よりも水質が良好で,隣接した草原には野焼きをした跡があった.皆無言で水際の足場に取り付き,掘り始める.私はふと見渡すとアシ原があるのを見つけ,その近くにあった崖に本陣を構える.
 一掘り目でミイデラゴミムシ,コキベリアオゴミムシ,コガシラアオゴミムシのマンションが出てきた.掘り出されたゴミムシ達は水面に落ちてもがいている.
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ミイデラゴミムシ Pheropsophus jessoensis
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コキベリアオゴミムシ Chlaenius circumdatus
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コガシラアオゴミムシ Chlaenius variicornis

 この様子から,崩した泥を水中に皆落とすという方法をとることに.そうすれば泥の中から勝手にゴミムシが浮いてくるのだ.湿地生のゴミムシの体はかなり水を弾くため泥に塗れたりはしないので見つけやすいのである.この方法でアトワアオゴミムシ,フタホシスジバネゴミムシ,オオホソクビゴミムシ,セスジヒラタゴミムシ,アオヘリホソゴミムシなどが採集できた.しかし,肝心のオオサカアオが出ない.ここまでリーチがかかっているのに上位種が出てこないとは・・・
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アトワアオゴミムシ Chlaenius virgulifer
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フタホシスジバネゴミムシ Planetes puncticeps
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オオホソクビゴミムシ Brachinus scotomedes
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セスジヒラタゴミムシ Agonum daimio
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アオヘリホソゴミムシ Drypta japonica

 崖の上部を掘っていてもなかなかオオサカアオは得られない.掘る場所が無くなったので,今まで足場として使っていた崖というより水面に接した泥の塊のような所を掘ってみた.同じようにコキベリやヒメキベリが水面に落ちていく.またこいつらか・・・と崖の上部で少しタバコでも吸うかと腰かけ,一服を始めた.しばらく水面でもがいているゴミムシを見ていると,まさかのゴミムシが浮かんでいたのだ.

 コキベリにしてはでかい・・・

 オオキベリにしては小さい・・・

 んで,ツヤツヤ・・・・・・

ッッッッッッッッッ!!!

エエエエエエェェェェ(((*゚Д゚*)))ェェェェエエエエエエ

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ツヤキベリアオゴミムシ Chlaenius spoliatus motschulskyi Andrewes,1927
 まさか!!まさかツヤキベリがいるとは!!!!オサ掘りを始めてした時から憧れの虫だったあのツヤキベリがまさに目の前で溺れかけている!!(私のせいだが)急いで救出し,VIPルームにご招待.生かして持ち帰り,亜硫酸で〆るためだ.
その後全員で18頭を追加することができた.
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赤と緑の構造色が美しい.角度によって色が変わる
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コキベリと比べても風格も気品もケタ違い!
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湿地生ゴミムシの夢のコラボ

 やはりツヤキベリはアシ原が絶対条件のようだ,アシが生えていても水質が悪かったりすると生息していない印象を受けた.捕れた沼はかなり広かったが,時間の関係で2~3mの範囲でしか採集することはできなかったが,環境を残すためにも「腹八分目」は大切だと思う.

 今回は本当に大満足の採集であった.やはり同年代のメンバーでの採集が一番楽しい事を実感.帰りに横浜駅近くで中華料理を食しながら祝杯をあげ,帰路についた.

沼地の神様,本当にありがとうございました.
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by wriggle00 | 2013-01-19 21:07 | Cerambycidae

マイマイ探索

1月3日
 元旦に引き続き,栃木でオサ掘り.
栃木の大河川でのミヤママイマイの分布を明らかにしたかったので,下流(真岡市付近)から上流(那須,日光)に向かって収集している.鬼怒川では氏家から塩谷周辺でミヤママイマイに変わっていくことが分かったので,今回は正月を利用し那珂川を中心に攻めることにした.

 茨城県守谷市では稀に緑色の色変わり個体が出現することが知られているが,那珂川周辺や私の出身である市貝町などでは緑色の個体の出現率が異様に高いと感じている.
私が思うに栃木南西部から茨木守谷の緑色個体は八溝山系要素なのではないかと考えているが,さらに上流の那須町や茨城県の那珂川流域の調査をしていないのでまだよく分からない.守谷市では鬼怒川と利根川の合流部で緑色が出るので不思議である.恐らく水戸周辺の那珂川でも色変わり個体が出るのでないだろうか.
とにかく,マイマイカブリはやめられない.集めれば集めるほど面白い虫である.

 今回の起点にしたのは旧馬頭町の周辺.昨年採集したポイントよりも20km程上流である.昨年のポイントでは緑色個体の出現率は20%くらいの割合だった.広大な湿地が広がっていて,かつ倒木が少ない場所はマイマイの大規模な集団越冬が見られる.越冬場所が限られているポイントの方が多くの個体を得やすいと思う.
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栗の木が数本あるがその奥は湿地とススキ原が広がっている.
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一見カラカラでしょぼい木だが,根元周辺は水分があるので,樹皮を剥がしてみると・・・
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この様にぎっしりと詰まっている.
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ミヤママイマイカブリ  Damaster blaptoides cyanostola Lewis, 1881
やはりこのポイントからは完全にミヤマになった.ヒメと比べると体系は細身で触角と足が長い.
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湿地の真ん中に忽然と崖が.これは・・・
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大きな集団越冬を当てた.合計で45頭が越冬していた.
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ここで採集できた個体数は84exsだった.うち14exsが綺麗な緑色だったので16%と,やはり高い割合であった.同崖からはルイスオオゴミムシ,スジアオゴミムシ,オオアトボシアオゴミムシ,ヨツボシゴミムシ,ミイデラゴミムシなども得られた.下部からはオオヨツボシゴミムシも出てきたが手鍬がヒットして粉々に.ゴミムシ的にも良い環境だった.

 続いて,那須町へ強行したが,標高を上げ過ぎて渓谷のような環境になってしまいマイマイ採集を断念.崖掘りでオレンジオサムシを得て帰路についた.
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オレンジオサムシ(キタアオオサムシ) Carabus insulicola kita
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たまにくすんだ色の個体も.


 今後は県北の福島県境と県西の群馬県境の個体も見てみたい.標高の高い山岳地帯は個体数が少ないので辛いが・・・まだまだ楽しめそう.
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by wriggle00 | 2013-01-08 16:54 | Carabidae

謹賀新年2013

あけましておめでとうございます.
虫屋の皆様,今年もよろしくお願いします.
今年で農大生活も終わり,4月からは大阪勤務になります.大阪は恐らく1年以内の滞在になりますが,西日本の虫屋のコミュニティにもお邪魔しようと思いますので,その際はよろしくお願いします.もちろん仕事が休みの時は採集に行きまくる予定です.

さて,元旦.
元旦といえば掘り始め.
初詣は実家から徒歩5分の神社で済ませ,いつもの鬼怒川のポイントへ.
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今年も良い虫が捕れますように!

河川敷に入るとテンションはかなり上がる.このポイントはちょうどミヤママイマイとヒメマイマイの移行帯だと思われ,両方の形質を持った個体や変わった色彩の個体も得られるので楽しい.ここから40km程北上すると完全にミヤママイマイになる.倒木をガシガシやっていると早速マイマイが出現.
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今年の虫第一号
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ヒメマイマイカブリ Damaster blaptoides oxuroides
2日後,日光市に行くのでミヤマとの比較もしたい
林床に接したグズグズの木の表面を軽く削るとアキタクロナガオサムシも得られる.マイマイと同じように前胸背の色が変わり集めると面白い.稀に緑色を帯びているものもいる.
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アキタクロナガオサムシ Carabus porrecticollis porrecticollis
3時間ほど河川敷で採集した結果は,ヒメマイマイカブリ12exs,アキタクロナガオサムシ25exs,エサキオサムシ5exs,ゴミムシ数種であった.
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実家の庭で何気なく崩した材の中にいた個体が緑色で一番綺麗だった.

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帰宅してから駄犬愛犬と共に近所を散策.

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以前紹介したクリストフコトラカミキリの発生ポイントが壊滅していた.非常に憤りも覚えたが採集しておいて良かったという気持ちもある.私が小学生の頃から毎年発生していたポイントだったので本当に悲しい.別のとこに作れよ・・・

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by wriggle00 | 2013-01-02 08:06 | Diary