蠢蝦螽蟷昆蟲記

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砂の化身

5月24日

仕事終わりに河川敷へ.
時刻は22時.翌日も仕事が控えているのだが,それでも捕りたい虫があった.

ゴミムシに興味がある者なら誰もが憧れる種だと思う.

過去にもこの虫に出会ったことはあるのだが,ダムの外灯に飛来した個体を得たのみだったので,活動期の個体をルッキングで得たいと思っていた.そんな時,後輩のM尾からこの種が大量に捕れる河川敷を発見したと連絡が入ったのだ.これは身を削ってでも行くしかない.

全国的にも絶滅が危ぶまれている種なので,ポイント情報の一切を非公開とする.

非常に綺麗な水質の河川に生息していると言われているが,このポイントにおける他の生物相構成は大河川の中流域といったところ.魚類ではカワムツ,アブラハヤ,トウヨシノボリ,ヤマトシマドジョウが見られ,カジカガエルが沢山いる感じ.私自身はヤマメやイワナなどがいる上流域の虫とばかり思っていたので意外であった.
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アオゴミムシ Chlaenius pallipes Gebler, 1823

ルッキングを開始すると,ゴミムシの個体数の多さに驚いた.アオゴミ,ヒメキベリ,ノグチアオが優占種であったが,クロヒゲアオやキベリアオ,ミズギワゴミムシの類も非常に多い.
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セアカヒラタゴミムシ  Dolichus halensis Schaller, 1783

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オオフタモンミズギワゴミムシ Bembidion bandotaro Morita, 1991
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ウスイロコミズギワゴミムシ Paratachys pallescens Bates, 1873
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キベリアオゴミムシ Chlaenius circumductus Morawitz, 1862

この日は気温が低く,ゴミムシの動きも活発とは言えない.目的の虫は熱帯に広く分布しているので,気温が高くないと活動できないのかもしれない.しかし,その直後・・・

他のゴミムシの3倍以上の速度で歩行する虫が草の影に隠れるのを目撃.ヘッドライトの出力を弱めてその箇所を照らすと・・・・
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カワラゴミムシ Omophron aequalis Morawitz,1863

初めて生息環境で見た感想は,とにかく素早い.一旦走り出してしまうと暗闇の中では再発見が困難なほど.本種が砂上に出てきたと思われる坑道が多数確認できたことから,かなりの個体数が生息しているようだ.
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個体によって斑紋は様々.♀個体の方が明るい色をしていることが多かった.
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その姿はまさに砂の化身.


トータルで2時間弱しかポイントに居れなかったが,満足できる個体数を確保できた.このポイントが開発されないことを心から願っている.

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by wriggle00 | 2014-05-26 20:06 | Carabidae