蠢蝦螽蟷昆蟲記

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金緑色の風

6月7日
 振替休日として休みだったので,以前から目を付けていた保津峡のカエデを見に行ってきた.保津峡とは言っても今回の場所は嵐山の入り口付近.先週の採集の帰りに見つけたポイントだ.先週は1個体の飛翔のみだったが,本日はどうだろうか.
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クリの花は満開状態.無数のベニカミキリが飛んでいる.

 ここの道沿いはカエデが非常に多い.少なくとも10mに1本以上は生えていると思う.そのすべてに食痕が認められるため,個体数も多いものと予測.
 
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天気は快晴.12時までが目的の昆虫の飛翔のピークなので,自然と急ぎ足に.

 ・・・と,カエデの並木を歩いていると,後脚をハの字開脚し「ふわーーーっと」飛ぶ甲虫が.そう.この甲虫こそ今回の目的のカミキリムシである
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アオカミキリ Schwarzerium quadricolle Bates,1884.
 よし!!今年初アオカミキリにして近畿初アオカミキリである!やっぱり良い虫だ.たとえ珍しくなくてもアオカミキリは別格だ.大きすぎず小さすぎない手ごろな大きさなのも良い.この個体は若干赤みがかっているが,大体〆ると緑色になる.
 1頭を得ることで心に安心感が生まれ,焦りがなくなった.ここからが本番である.正午までにどれだけの個体数を稼げるかがアオカミキリ採集の醍醐味なのだ.
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絶好の狙撃ポイントを発見.10m以上のカエデなのだが,この上からなら全面をカバーできる.
 時間は11時.気温は30℃と申し分ない.アオカミキリ祭りの始まりだ!!
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ほいっと!2頭目!
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はい,3頭目!!
 こんな感じに次々と飛来してくるがこの時間帯は殆どが♂個体であった.6頭目を追加したところで時刻は正午.かなりの炎天下である.こうなるとアオカミキリの飛翔数は減ってくるので,昼飯を食べることに.午後はクリの花にいる残党とカエデのルッキングに切り替える.
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こんな背の低いカエデにもいることがあるので注意.
 カエデにはアオカミキリの他にもマスダクロホシタマムシなども良くいるがこいつらは何をやっているのだろう.ホストはスギやヒノキの筈なのだが・・・.今回も6頭程がカエデの葉上に居るのを確認した.ルッキングを開始して5分・・・早くもカミキリのシルエットが・・・
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お前かよ・・・ ベニカミキリ Purpuricenus temminckii Guerin-Meneville,1844.
 近くにクリの木があるので満腹になったベニカミキリもカエデで一休みしているようだ.あまりにも気温が高すぎると昆虫採集に向かないことが良く分かる.一通りカエデを見た後に先ほどの小さいカエデを確認しに行くと,大型カミキリのシルエットが.
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大きな♀個体だ.カエデに止まっている写真は初めて撮ったので嬉しい.
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アオカミキリも独特な臭いを出すが,良い匂いとは言えない.ヒメカミキリ類やトビイロカミキリ類の発する臭いに酷似している.
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卵を持っているのかお腹がパンパンに膨らんでいた.
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腹面.背面とは違い艶がある.
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エリトラに隠れている腹背板は鮮やかな紫色をしている.

 今回はアオカミキリのみが目的であったので,11時に採集を開始,14時には採集終了.何とか2桁のアオカミキリを得ることができた.社会人は体力をセーブしておかねば「死ぬ」ということを最近学習したため,この位の採集は丁度良い.明日は青く清らかな気持ちで出社できそうだ.
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by wriggle00 | 2013-06-07 19:36 | Cerambycidae

heat island

 オープンキャンパスで展示するカミキリムシの標本を作り始めた.
大型のノコギリカミキリやミヤマカミキリ,アオカミキリ等が一般人向けだと思うので,それらを中心に作っている.湿度が高く標本の乾燥が終わるかが心配だ.
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明日はバイトで皇居まで赴く.そろそろトラフカミキリが発生している頃だろう.
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by wriggle00 | 2011-07-13 13:32 | Diary

楓の申し子

 今日はあまりにも天気が良かった為,キャンパス内へくりだした.早速カエデの細い枝に視線を集中させる.朝は大体葉上で休んでいるのだが・・・
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カエデの新緑が美しい
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“奴”はなかなか現れない.

 発生場所からは飛び去ったのか,長竿で隈なく掬ったが不発.花上の空中戦に切り替える.クロガネモチとクリが咲いていたが,クリのほうが咲きが良かったのでクリの下で待機.コアオハナムグリ等の有象無象の中,空に蒼い風が吹いた.
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アオカミキリ Schwarzerium quadricolle
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シーズンが来た事を感じさせてくれるカミキリである.採集魂に火がついた気がした.

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by wriggle00 | 2011-06-06 15:15 | Cerambycidae