蠢蝦螽蟷昆蟲記

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淡路セダカ

10月14日
 コブを叩きたい衝動に駆られ,淡路島へ強行.
明石海峡大橋は渡るだけでかなり金がかかるのだが,セダカのためなので仕方ない.目指すのは島の中心にある言わずと知れた某山.一部を除いてかなり乾燥していて,依然訪れた際は本当にコブがいるのか疑ったほどだ.
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山の手前でミツバチの分蜂に遭遇.狙って見れるものではないので嬉しい.
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山を登っていく.通常のセダカ採集のような「これはいる!」という感覚が皆無.
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シケた林道に到着.このエリア以外はクソみたいに乾燥していて虫の影が一切なかった.よくもまあこんなところに生息しているものだ.林内に入るとアオキ,ソヨゴなどの常緑樹が多く薄暗い.アオキの枯葉にはツチイロフトヒゲカミキリが良く潜んでいる.
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ツチイロフトヒゲカミキリ Dolophrades terrenus Bates,1884
長年欲しかったカミキリではあるが,コツをつかめばそう難しい種類ではないことが判明.湿度が高い沢沿いか,風にさらされない程度に低木が密生した場所を見つけるのがポイント.
※今回の虫の写真は採集後に撮ったやらせです.

 ツチイロフトヒゲはそこそこいるが,やはりセダカは少ない.偶然にも1頭アオキに引っ掛かった枯葉で得ることができたが,かなり小さい個体であった.より良い条件の箇所を探して森の中を彷徨った結果,セダカの要塞ともいうべき物件が現れた.
 種類は判らないが多数の蔓植物が絡み合い,林冠から地上へまるで「すだれ」のように垂れており,地面すれすれのところに空間ができ,まさにここにビーティングネットを差し込んでくださいと言っているような物件であった.おまけに沢沿いで湿度MAX!
試に一叩きしてみると・・・・・・あんなに苦労して探していたセダカが一気に6頭も落ちてきた.ツチイロも同様に7頭も・・・
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セダカコブヤハズカミキリ Parechthistatus gibber gibber Bates,1873

6頭のうち3頭が大型の♂個体.これは嬉しい.気を良くして周辺をくまなく叩きまくったが,結局このポイントのみで追加は叶わなかった.

最終的にツチイロフトヒゲは25exs, セダカは7exs. 今年はあまりコブ叩きに行けなかったが最後に良い思いができてよかった.今後乾燥化が進めば淡路島の原名亜種はさらに捕りにくくなるのは間違いない.
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by wriggle00 | 2013-12-12 00:40 | Cerambycidae

高天原ノ剣

もう完全にオサ堀りシーズンですが,9月に行ってきた剣山の報告を致します.

9月21日
 四国第2の高峰,徳島県の最高峰である剣山に赴いた.この地域一帯には特産種,ツルギセダカコブヤハズが生息しており,一度は訪れてみたいと思っていた地である.今年は大阪に住んでいることもあり,関東よりアクセスが非常に良い.

 西日本のセダカは秋の「叩き」ではなく夏の「ルッキング」が主な採集法らしいが,今回は叩きで奴を狙ってみようと思う.大阪発徳島駅着の夜行バスに乗り約3時間,深夜の徳島駅に降り立つ.徳島駅について驚愕したのは,とにかく店が何もない.コンビニでさえ路地に隠れたところにあり夜食を買うのも一苦労した.
 レンタカーも24時間やっている店はなく,朝8時までを駅付近のネットカフェで過ごす.幸いMH4が発売して間もなかったので,夜はひたすらモンスターと格闘していた.

 翌朝,なかなか現れないレンタカー屋店員のせいで徳島駅を出発できたのは9時頃.駅前からは国道438号線を香川方面に走るだけという単純なルートで剣山まで行けてしまう.
 しかし・・・・2時間程走ったあたりで不吉な看板を見つけてしまう.


「台風18号の影響により崖が崩落中.国道438号線は剣山方面への通行全面禁止」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・んん!!???


いや,まてまて剣山への道はこれ以外ないんですが・・・・・

 まぁ,現地に着いてみないと状況は判らない.これからサヌキやクロナンキにターゲット変更も気が引ける.剣までの道を行けるところまで行ってみることに.ヘアピンカーブをどれだけ超えてきただろう,もう剣まで5kmほどとなったところで悪魔の使いが道路上に仁王立ちしていた.中尾高原スキー場へと行く道と剣山の分岐にゲートができており,警備兵の配置付き.警備兵によると剣山へはどのルートからもたどり着けないらしく,完全に閉鎖されている模様

 ツルギセダカと闘う前にして私の気力と体力は瀕死状態であった.しかし,このまま引き上げるのは虫屋としてのプライドが許さないので,野営できるだけの装備を持ち,中尾高原スキー場から剣山付近までの山一帯を攻めることに.環境さえ同じならば剣山でなくても生息しているはずである.

 9月とはいえ標高1600m付近であるため肌寒く感じる.感覚的にはコブ叩きには丁度良い気温だと思う.登山開始地点の植生はスギが主体の雑木林であり,コブの気配など全く感じられない環境.ブナ帯までの長い道のりを思うと戦意は減る一方.
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真新しいクマの爪痕.北海道で使用したクマ鈴がリュックにそのまま入っていて良かった.

 スギ林を抜けて2時間半程,ようやく1本目のブナを発見する.登っていて思ったのがササなどの下草が全くなく,ひどく乾燥している点.成虫越冬する昆虫達には絶望的な環境・・・・乾燥化が酷いとは聞いていたがここまでとは思わなかった.足元に散らばっている糞の量からも,シカの個体数の多さが伺えるが,丹沢山系等のようにヤマビルがいないことが唯一の救いである.
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歩き続けること3時間半,ようやく尾根に出た.

 この辺りからタンナサワフタギやリョウブ,モミなどが見られるようになり,夏季に訪れたら楽しそうな環境に.ブナの本数もしだいに多くなってきたので,今回初めてビーティングネットを展開する.この時点で午後3時前後.タイムリミットは刻々と近づいていた.
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このように引っ掛かっている枯葉をひたすらつついていく.

 セダカ叩きにおいて太くて重い叩き棒は不向き.触角が欠落する原因になったり力任せに振るとセダカ自体が吹っ飛んでしまうこともあるので,私は軽くて長めの竹を使用している.モッサリと葉が大量に付いた枝などはその辺に落ちている太い枝で対処すれば良い.セダカがいた場合,軽くつつくだけで「ポトッ」とネット上に転がってくる.

 ブナの本数が足りないのか,本当に叩きには向かないのか一向に落ちてくる気配がない.倒木は無数にあるので足で崩してみると四国,九州特産のあの虫が出てきた.
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オニツノクロツヤムシ Cylindrocaulus patalis Lewis,1883

 初採集だったので最初は声を上げて感動したが,そこらじゅうの朽木にいくらでもいた.本州で例えるとエグリゴミムシダマシレベルか,それ以上の個体数.
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意外にも日中移動する個体も多いようだ.倒木上を歩行している個体も数頭発見.

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倒木は多数あり,クロツヤムシ採集にはこの上ないのだが目的が違う.ツルギだツルギ.
ここでなぜセダカがいないのか考えてみる.地面は岩や落石,砂利などが多くかなり乾燥が進んでいるからだ.ここまで私はササや低木に引っ掛かっている枯葉だけを探していて,周りの環境はブナの有無位しか考えていなかった.
そこで周辺を見てみると何故か局所的に下草が生えている「オアシス」のような環境があることに気付く.
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これがその「オアシス」どうやらかつて巨大なブナが生えていた場所なのだろう.光が良く入り,巨大な倒木の水分により下草の生育に適した場所なのだろう.

 早速オアシス内に分け入り美味しそうな枯葉を発見.ビーティングを差し込んだ瞬間,叩いてもいないのに何やら「ポトッ・・・」っと触角の長いムシが落下.
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!!!!!!!!!!
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ツルギセダカコブヤハズカミキリ
Parechthistatus gibber pseudogrossus Miyake,1980

 ついに仕留めた!!長かった・・・・長すぎた・・・てかヤバい.カッコよすぎる!!!!一時はどうなるかと思ったが,やはり居たか・・・・1頭目のテンションの上がり方は半端なかった.MHで言うといにしえの秘薬効果+鬼神薬G.環境さえ掴めれば怖いものはない.ひたすら「オアシス」を見つけ枯葉をつつく作業に戻る.
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ここにも・・・
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ここにも・・・・・・

 この周辺だけでも♂8exs,♀6exsの大フィーバーであったが,今まで素通りしていた箇所もあるので下山しながら採集していく.
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台風の影響か枯葉の数はかなり少なかったが,地面に接している枯葉で大半の個体を得たので乾燥にかなり弱いことが伺える.下山途中草本が生えていない地点でも少数得ることができたが,小型の個体ばかりであった.
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側面から見たときの造形美には言葉は必要ない.(ナンキ程ではないが)

 クマの恐怖と闘いながら採集を続け,17:30頃下山.

 最終成果:♂14exs, ♀8exs. 計22exsと,満足のいく成果となった.

 今回は剣山ラベルの採集は叶わなかったが,マイフィールドを開拓できたので結果的には良かったかもしれない(時間がかかりすぎるのであまり行きたいとは思わないが).次は剣山の個体を捕ってみたい.
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by wriggle00 | 2013-12-11 23:31 | Cerambycidae

実りの秋

日曜日,今回はHVセダカ.

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by wriggle00 | 2011-09-26 13:47 | Insect collecting

秋コブ嫁に食わすな

 長い残暑が続くなか,今年もコブ叩きの時期が到来した.

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by wriggle00 | 2011-09-18 17:22 | Insect collecting