蠢蝦螽蟷昆蟲記

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出生の地

 金曜日は栃木へ出かけた.忠さんが市貝町の生物相を農業生態系の話と絡めて公演するらしい.その手伝いで、市貝町の住人である私が召喚された.



 農大が中心となってシンポジウムを開くということだが、市貝町にそれほど人が入る施設はないので開催場所が気になる.忠さんは市貝町の特色ある昆虫の話がしたいらしいので,私が知っている範囲での市貝町の採集ポイントを案内することに.
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待ち合わせ場所の市貝町役場にて.ゴマダラカミキリ Anoplophora malasiaca

 まずはT沼へ.市貝南部では一番環境が良好である.ここはオオヒカゲが多産することで有名だ.カミキリでは,栃木南部で記録の極めて少ないオオヨツスジハナカミキリ,ハンノキカミキリ等が見られる.
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睡蓮,蓮が見ごろであった
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蓮の花
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ニホンマムシ Gloydius blomhoffii
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マムシは漢字で「蝮」と書くが,腹に何か語源があるのだろうか.
この色を見てPolypterus ornatipinnisを連想するのは私だけでは無いはず.
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オオヨツスジハナカミキリ Bellamira regalis ネキでもないくせに刺し真似をする.


 次はI山へ.豊かな二次林がある場所だ.クワガタの写真を捕り,帰り際に薪に目をやるとルリボシカミキリが.市貝町に二十年近く住んでいるが,本種を見たのは初めてであった.周辺地域でも記録がないので,定着したのは最近であろう.本種が全国的に増えていることを改めて実感した.
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ルリボシカミキリ Rosalia batesi

 昼飯を済ませ,次目的地としていた林道へ向かうが,震災の影響で行き止まりに.小さい頃から通っていた場所の変わり果てた姿を見るのは少々心が痛かった.目的地を変え水田を一通り巡ったあと,K平山遊歩道へ.ここは良好なクリ畑が残っているため,とあるカミキリが多産する.害虫駆除と称して採集を開始する.幹に巨大な産卵痕を残すので,それを頼りに探すと良い.
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シロスジカミキリ Batocera lineolata 年に一度は捕りたくなるカミキリである.

 市貝ツアーが終わったあとで,行きつけの土場へ.ここのおっちゃんとは仲が良く,土場にいるカミキリを定期的に捕っておいて貰っている.今回は大量のキイロトラとオヤジ,コバネカミキリ,アオスジカミキリ等が回収できた.次の回収が楽しみである.
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樹種ごとに伐採木が置いてある優秀な土場だ.

 少々カミキリ寄りになってしまった地元ツアーであったが,チョウトンボやオオムラサキなども見れたので良かった.
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オオムラサキ Sasakia charonda 自宅にて,ネムノキの樹液を吸汁していた.

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by wriggle00 | 2011-07-15 17:05 | Insect collecting